【小児科医監修】離乳食アレルギー対策|卵・小麦の始め方
0歳後半(7〜11ヶ月)

【小児科医監修】離乳食アレルギー対策|卵・小麦の始め方

この記事のおすすめ
アレルギー対応ベビーフード まつやのおかゆ 約540円

7大アレルゲン不使用のやさしいおかゆ。離乳食初期から安心して使えます

詳細を見る
専門家監修
中村由美
小児科医・乳児健診担当医

小児科医歴16年。乳児の発達と健康管理を専門とし、年間2,000人以上を診察。

はじめに|離乳食のアレルギーは正しく怖がろう

離乳食を始めるとき、多くのママが一番心配するのが食物アレルギーではないでしょうか。「卵はいつからあげていい?」「アレルギーが出たらどうしよう…」と不安になるのは当然のことです。

日本では、乳児期の食物アレルギーの有症率は**約5〜10%**と言われています。しかし、正しい知識を持って進めれば、過度に恐れる必要はありません。

この記事では、三大アレルゲンの始め方と量、アレルギー症状の見分け方、そして万が一のときの対応を詳しく解説します。

知っておくべき三大アレルゲン

乳児期に多い食物アレルギーの原因

順位アレルゲン乳児の食物アレルギーに占める割合特徴
1位卵(鶏卵)約55〜60%最も多い。加熱で抗原性が低下
2位牛乳約20〜25%ミルクアレルギーとして発症することも
3位小麦約8〜12%パン・うどん・お菓子に含まれる

重要な考え方の転換: 以前は「アレルギーが心配だから遅らせる」という考え方が主流でしたが、最新の研究では**「適切な時期に少量から始めることで、むしろアレルギーを予防できる」**ことが明らかになっています。

アレルゲンの始め方|月齢別ガイド

卵の始め方

卵は最も注意が必要なアレルゲンですが、正しいステップで進めれば安全に始められます。

開始時期: 離乳食初期(生後5〜6ヶ月)から

進め方のステップ:

ステップ時期あげるもの
1離乳食初期固ゆで卵の黄身耳かき1杯から
21週間後〜固ゆで卵の黄身小さじ1まで増やす
3黄身に慣れたら固ゆで卵の白身耳かき1杯から
4白身に慣れたら全卵(固ゆで)少量から徐々に
5離乳食後期〜加熱した卵料理全卵1/2〜2/3個

ポイント:

  • 必ず20分以上しっかり固ゆでにする(半熟はNG)
  • 黄身は白身より抗原性が低い(アレルギーが出にくい)
  • 白身にアレルゲン(オボアルブミン)が多く含まれる
  • 1つの食材を試すときは2〜3日同じものを続けて様子を見る

牛乳・乳製品の始め方

開始時期: 離乳食中期(生後7〜8ヶ月)から

ステップあげるもの量・注意点
1ヨーグルト(無糖プレーン)小さじ1から。加熱不要
2粉チーズ・カッテージチーズ少量を料理に混ぜる
3牛乳(加熱)離乳食の材料として加熱して使用
4牛乳(そのまま)1歳以降に飲み物として。少量から

注意: 牛乳を飲み物としてそのまま与えるのは1歳以降です。それまでは必ず加熱して調理に使いましょう。

小麦の始め方

開始時期: 離乳食初期〜中期(生後5〜7ヶ月)

ステップあげるもの
1うどん(よく煮たもの)1〜2本から
2そうめん短くカットして少量
3食パン(パンがゆ)ひとくちから
4量を徐々に増やす月齢の目安量まで

アレルギー症状の見分け方

すぐに現れる症状(即時型):食後30分〜2時間以内

部位症状重症度
皮膚じんましん、赤み、かゆみ軽度〜中度
口・のど口の中の腫れ、イガイガ感軽度〜中度
消化器嘔吐、下痢、腹痛中度
呼吸器せき、ゼーゼー、呼吸困難重度
全身ぐったり、意識低下(アナフィラキシー)緊急

遅れて現れる症状(遅延型):食後数時間〜2日後

  • 湿疹の悪化
  • 下痢が続く
  • 肌荒れ・かゆみ

遅延型は気づきにくいため、新しい食材を試した日はメモを取る習慣をつけましょう。

万が一アレルギーが出たときの対応

軽度の症状(皮膚症状のみ)の場合

  1. その食材をすぐに中止する
  2. 皮膚の状態を写真に撮っておく(受診時に役立つ)
  3. 症状が落ち着くまで様子を見る
  4. 翌日以降にかかりつけ医を受診

重度の症状が出た場合(すぐに救急車を!)

以下の症状が1つでも見られたら、迷わず119番です。

  • ぐったりしている
  • 呼吸が苦しそう(ゼーゼー、ヒューヒュー)
  • 唇や顔が青白い
  • 繰り返し嘔吐する
  • 意識がもうろうとしている

救急車を待つ間:

  • 赤ちゃんを横向きに寝かせる(嘔吐に備えて)
  • 衣服をゆるめる
  • 食べたものと時間を記録しておく

アレルギー検査を受ける目安

検査を検討したほうがよいケース

  • 親にアレルギー体質がある(アトピー、花粉症、喘息など)
  • 乳児湿疹がひどい
  • 特定の食材で毎回症状が出る
  • 離乳食を始める前に検査しておきたい

検査の種類

検査名内容対象年齢
血液検査(IgE検査)アレルゲンに対する抗体を測定生後4ヶ月頃〜
皮膚プリックテスト皮膚にアレルゲン液を塗って反応を見る乳児期〜
食物経口負荷試験病院で実際に食べて反応を確認医師が必要と判断した場合

注意: 血液検査で陽性でも、必ずしも食べられないわけではありません。食物経口負荷試験で実際の反応を確認することが重要です。自己判断で食材を除去し続けると、栄養不足のリスクがあります。

安全に離乳食を進めるための5つの鉄則

  1. 新しい食材は1日1種類:何が原因かわかるように
  2. 午前中の小児科が開いている時間に試す:症状が出てもすぐ受診可能
  3. 少量から始める:耳かき1杯レベルから
  4. 体調のよい日に試す:風邪気味のときは新食材を避ける
  5. 食材メモをつける:日付・食材・量・反応を記録

まとめ|正しい知識で安心して離乳食を始めよう

食物アレルギーは正しく怖がり、正しく対処することが大切です。「怖いから遅らせる」のではなく、適切な時期に、少量から、ステップを踏んで進めましょう。

心配な場合は、離乳食を始める前にかかりつけの小児科に相談するのもおすすめです。アレルギー専門の小児科医がいる病院なら、より安心です。

赤ちゃんの「食べる力」を育てる離乳食。ママが笑顔で進められることが、何よりも大切です。

あわせて読みたい

よくある質問

Q 離乳食はいつから始める?
A 生後5〜6ヶ月頃が目安です。首がすわり、支えると座れる、食べ物に興味を示す、スプーンを口に入れても押し出さない——これらのサインが揃ったら開始時期です。
Q 予防接種のスケジュールが複雑で不安
A 生後2ヶ月から始まる予防接種は種類が多くて大変ですが、かかりつけ小児科で同時接種のスケジュールを組んでもらえます。母子手帳の接種記録ページを活用しましょう。
Q 人見知りが激しいけど大丈夫?
A 生後6〜8ヶ月頃から始まる人見知りは正常な発達の証です。「ママ」と「それ以外」を区別できるようになった成長のサインなので、焦らず見守りましょう。

まとめ:おすすめアイテム

アレルギー対応ベビーフード まつやのおかゆ

7大アレルゲン不使用のやさしいおかゆ。離乳食初期から安心して使えます

約540円
詳細を見る
リッチェル わけわけフリージング ブロックトレー

離乳食の小分け冷凍に最適。少量ずつ試せるから、アレルギーチェックにも便利

約880円
詳細を見る

※価格は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

あわせて読みたい