離乳食の始め方完全ガイド|月齢別の進め方とおすすめ食材
小児科クリニックの栄養士として8年間勤務。離乳食相談を専門とし、アレルギーを持つお子さまへの食事指導にも豊富な経験を持つ。
「そろそろ離乳食を始める時期かな?」「何から食べさせればいいの?」——離乳食スタートを前に悩むパパ・ママは多いです。離乳食は赤ちゃんが食べ物と出会う大切なプロセス。焦らず赤ちゃんのペースに合わせながら進めることが一番のポイントです。この記事では離乳食の始め方から月齢別の進め方まで詳しく解説します。
離乳食を始めるタイミング
目安は生後5〜6ヶ月頃
以下のサインが見られたら、離乳食スタートの合図です。
- 首がしっかりすわっている
- 支えがあれば座れる
- 大人が食事をしていると興味を示す(じっと見る・よだれが出る)
- スプーンを口に入れても舌で押し出さなくなる
- 体重が出生時の約2倍になっている(目安)
早生まれ・低出生体重児の場合は月齢ではなく発達の様子で判断しましょう。5ヶ月前に始める必要はありません。
離乳食の4段階と月齢別の進め方
初期(ゴックン期):生後5〜6ヶ月
目標:飲み込む練習をする
食材の形状:なめらかにすりつぶしたポタージュ状
1日の回数:1回食(10時頃)
量の目安(1回あたり):1さじから始め、1ヶ月かけて30〜40gへ
最初に与えるもの:10倍がゆ(1さじ)から始める
初期に食べられる食材
- 炭水化物:10倍がゆ、パン粥
- 野菜:かぼちゃ・にんじん・じゃがいも・さつまいも
- タンパク質:豆腐・しらす(塩抜き)
中期(モグモグ期):生後7〜8ヶ月
目標:舌でつぶす練習をする
食材の形状:豆腐程度の硬さ(舌でつぶせる固さ)
1日の回数:2回食(10時・18時頃)
量の目安(1回あたり)
- 炭水化物:50〜80g
- 野菜・果物:20〜30g
- タンパク質:10〜15g
中期から追加できる食材
- 魚:白身魚(たら・かれい・鮭)
- 肉:鶏ひき肉
- 卵:固ゆでの黄身から
モグモグ期に入ってから急に食べる量が増えました。豆腐が特に大好きで、毎食入れても飽きない様子。食べてくれると嬉しくてもっと作る気力がわいてきます!
後期(カミカミ期):生後9〜11ヶ月
目標:歯茎でつぶす練習をする
食材の形状:バナナ程度の硬さ
1日の回数:3回食(家族の食事リズムに合わせる)
量の目安(1回あたり)
- 炭水化物:80〜90g
- 野菜・果物:30〜40g
- タンパク質:15g
後期から追加できる食材
- 赤身魚(まぐろ・かつお)
- 卵白
- ヨーグルト・チーズ(プロセス)
- 豚肉・牛肉(脂身少なめ)
完了期(パクパク期):生後12〜18ヶ月
目標:歯で噛む練習をする
食材の形状:大人食の1/3〜1/2程度の硬さ
食事内容:大人のメニューから薄味・細かく切ったものを取り分けができるようになる
アレルギー食材の進め方
アレルギーが出やすい食材(卵・乳製品・小麦・そば・落花生・えび・かに)は、以下の点を守って進めましょう。
- 初めて与えるのは平日の午前中(受診できる時間帯に)
- 1種類ずつ少量から試す
- 与えた後2時間は観察する
- 前日に食べた新食材は翌日も問題なければ「クリア」とみなす
アレルギー反応のサイン
- 口・顔・体に発疹・蕁麻疹
- 嘔吐・下痢
- ぐったりして元気がない
- 呼吸困難(重症)
ぐったりや呼吸困難の場合は救急(119番)に連絡してください。
離乳食を食べないときの対処法
「せっかく作ったのに食べてくれない」はほぼすべてのママが経験することです。
試してみること
- 空腹のタイミングに与える(授乳から1〜2時間後)
- 形状や温度を変えてみる
- 食材を変えてみる
- 離乳食スプーンを変えてみる
- 食べさせる人・場所を変えてみる
焦らなくていい理由
1歳頃までは栄養の多くを母乳・ミルクから摂れます。離乳食は「食べる練習」と割り切って、食べなくてもOKという姿勢で続けましょう。
まとめ
離乳食は赤ちゃんが「食べること」を学ぶ大切な時間です。初期は1さじのおかゆから始め、月齢に合わせて形状・量・食材の種類を少しずつ増やしていきます。食べない日があっても焦らず、楽しい食事の時間を積み重ねることが最も大切です。
❓ よくある質問
あわせて読みたい