0歳後半(7〜11ヶ月)

子どもの夏風邪対策|手足口病・ヘルパンギーナの症状とホームケア

「保育園で手足口病が流行っています」——夏になると、園からのお知らせにドキッとするママも多いのではないでしょうか。毎年7月〜8月は、いわゆる「夏風邪」と呼ばれる感染症のピークシーズン。高熱が出たり、口の中に痛い水ぶくれができたり、看病するママにとっても心配が尽きない時期ですよね。

この記事では、代表的な3つの夏風邪の見分け方と、家庭でできる予防策・ホームケアのコツをまとめました。「うちの子、もしかして?」と思ったときに慌てないよう、いっしょに確認していきましょう。

夏風邪ってどんな病気?代表的な3つの感染症

「夏風邪」とひとくちに言っても、実は原因ウイルスも症状も少しずつ違います。子どもがかかりやすい代表的な3つを見ていきましょう。

手足口病

その名のとおり、手のひら・足の裏・口の中に小さな水ぶくれのような発疹が出るのが特徴です。おしりや膝に出ることもあります。熱は出ないか、出ても38度前後の微熱で済むことが多いのですが、口の中の発疹が痛くて食事を嫌がる子が多く、ママを悩ませます。

ヘルパンギーナ

突然39度前後の高熱が出て、のどの奥に小さな水ぶくれができる病気です。手足口病と似ていますが、発疹はのどの奥に集中していて、熱が高めなのが特徴。のどの痛みが強く、「飲み込むのを嫌がる」「よだれが増える」といったサインで気づくママも多いです。

プール熱(咽頭結膜熱)

アデノウイルスが原因で、高熱・のどの痛み・目の充血(結膜炎)の3つがそろうのが特徴です。プールの水を介してうつることがあるためこの名前がついていますが、実際にはタオルの共用や飛沫でも感染します。熱が4〜5日続くこともあり、3つの中では比較的長引きやすい病気です。

3つの夏風邪の比較表

手足口病ヘルパンギーナプール熱
微熱〜38度程度39度前後の高熱39度前後が4〜5日
発疹の場所手・足・口・おしりのどの奥のみ発疹はなし
目の症状なしなし充血・目やに
かかりやすい年齢0〜5歳0〜4歳幼児〜小学生
登園の目安熱が下がり食事がとれる熱が下がり食事がとれる主な症状が消えて2日後

※プール熱は学校保健安全法で出席停止期間が定められています。手足口病・ヘルパンギーナは園によってルールが異なるので、必ず通っている園に確認してくださいね。

家庭でできる予防策

夏風邪のウイルスに効く特効薬はないため、まずは「かからない・うつさない」が基本です。とはいえ、集団生活をしているお子さんの感染を完全に防ぐのは正直むずかしいもの。「できる範囲でリスクを減らす」くらいの気持ちで取り組みましょう。

  • 帰宅後と食事前の手洗いを習慣に:ウイルスは石けんでの手洗いが基本。歌をうたいながら20秒、親子でいっしょに洗うと習慣づきやすいです
  • タオルの共用を避ける:家族内でも、この時期だけは個人用タオルかペーパータオルに
  • おむつ替えのあとは念入りに手洗い:夏風邪ウイルスは便からも排出されます。回復後も2〜4週間ほど便にウイルスが出続けるので、流行期は特に意識を
  • 睡眠と食事で体力キープ:暑さで体力が落ちていると感染しやすくなります。夜ふかしを避け、いつもどおりの生活リズムを大切に
  • エアコンで睡眠環境を整える:暑くて眠りが浅くなると免疫力も下がりがち。冷房は我慢せず活用しましょう

かかってしまったときのホームケア

どんなに気をつけていても、かかるときはかかります。「予防できなかった」と自分を責める必要はまったくありませんよ。ここからは、少しでもお子さんがラクに過ごせるホームケアのコツをご紹介します。

食事は「痛くないもの」を最優先

口の中やのどが痛いときは、食べられるものがぐっと限られます。栄養バランスは一時お休みして、「食べられるものを食べられるだけ」でOKです。

  • おすすめ:冷たいうどん、ゼリー、プリン、ヨーグルト、冷ましたおかゆ、豆腐、アイスクリーム
  • 避けたいもの:オレンジジュースなど酸っぱいもの、熱いもの、しょうゆ味の濃いもの、おせんべいなど硬いもの

「アイスばかりで大丈夫かな」と心配になりますが、数日間なら問題ありません。痛みが引けば食欲は必ず戻ってきます。

水分補給がいちばん大切

夏風邪のホームケアで最優先すべきは、脱水を防ぐことです。特に夏は汗もかくので、飲めているかどうかをこまめにチェックしましょう。

  • 一度にたくさんではなく、スプーン1杯ずつでもこまめに
  • 経口補水液や麦茶、冷ましたスープなど刺激の少ないものを
  • ストローやスパウトが痛がるようなら、スプーンやコップで少しずつ
  • おしっこの回数と量が普段どおりかを目安に

お風呂とスキンケア

熱が高くてぐったりしていなければ、シャワーでさっと汗を流してあげましょう。夏は汗をかいたままだと、あせもやとびひの原因にもなります。手足口病の発疹は、かきこわさないよう爪を短く切っておくと安心です。

こんなときは受診を

夏風邪の多くは数日で自然に良くなりますが、次のようなサインがあれば早めに小児科を受診してください。

  • 半日以上おしっこが出ていない、唇がカサカサしている(脱水のサイン)
  • 水分をまったく受けつけない
  • ぐったりして呼びかけへの反応が弱い
  • 高熱が3日以上続く
  • 頭痛や嘔吐を繰り返す、けいれんを起こした

「これくらいで受診していいのかな」と迷うときは、夜間なら子ども医療電話相談(#8000)に電話すると看護師さんや小児科医のアドバイスが受けられます。ママの「なんだかいつもと違う」という直感は大切なサイン。迷ったら相談してくださいね。

登園はいつからOK?

働くママにとって切実なのが「いつから登園できるの?」問題ですよね。目安は次のとおりです。

  • 手足口病・ヘルパンギーナ:熱が下がり、口の痛みが引いて普段どおり食事がとれるようになれば登園可能なことが多い(発疹が残っていてもOKとされる場合が多い)
  • プール熱:発熱やのどの痛み・目の充血といった主な症状が消えてから2日経過するまで出席停止

ただし、園によっては登園許可証や意見書が必要な場合があります。回復してから「書類がなくて登園できない!」と慌てないよう、園に連絡するときに必要書類もあわせて確認しておくとスムーズです。

まとめ:かかっても慌てない準備を

夏風邪は、集団生活をしている子どもなら誰でもかかる可能性のある、ごく身近な感染症です。ポイントをおさらいしましょう。

  • 手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱は症状の出方で見分けられる
  • 予防の基本は手洗いとタオルの分別、そして生活リズム
  • かかったら「水分補給」を最優先に、食事は痛くないものでOK
  • 脱水サインやぐったりしている様子があればためらわず受診
  • 登園ルールは園によって違うので事前に確認を

看病が続くとママも寝不足になりがちです。お子さんが眠っている間はママも横になる、頼れる人には頼る——そうやってママ自身の体もいたわりながら、この夏を乗り切ってくださいね。

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