歯が生えたら噛むようになった|授乳中に噛まれたときの対処
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「いたっ!!」
授乳中、思わず声が出てしまったこと、ありませんか。
下の前歯が2本、白くのぞいてきた頃。かわいいなと思っていたその歯で、授乳中にぎゅっと噛まれる。痛みで涙が出て、でも赤ちゃんはきょとんとしていて、なんだか自分だけが取り乱しているみたいで悲しくなる——そんな夜を過ごしているママは、本当にたくさんいます。
結論から言うと、授乳中に噛むのは「わざと」ではありません。そして、対処法もちゃんとあります。この記事では、噛む理由・その場での対処・繰り返さないための工夫、そして「噛んでいいもの」を用意するという発想を、順番にお話ししていきます。
歯が生えたら噛むようになるのはなぜ?
歯ぐきがむずむずして落ち着かない
歯が生えてくる時期、赤ちゃんの歯ぐきの中では歯が下から押し上げてきています。この違和感は、大人が想像するよりずっと不快です。かゆいような、じんじんするような感覚を、赤ちゃんは「噛む」ことで紛らわせようとします。
つまり噛むのは、痛みや不快を自分でなんとかしようとする、赤ちゃんなりの対処行動なんですね。
「噛む」という新しい動きを覚えたばかり
歯が生える時期は、あご・舌・唇の使い方が急速に発達する時期でもあります。上下の歯ぐきを合わせて力を入れる感覚は、赤ちゃんにとって「できるようになったばかりの新技」。
覚えたての動きは、とにかく試したくなるものです。おもちゃ、絵本の角、ママの肩、そして授乳中のおっぱい。手当たり次第に噛むのは、悪意ではなく好奇心の表れです。
授乳中に噛むのはおなかがいっぱいのサイン
ここが大事なポイントです。授乳中に噛まれるタイミングを思い出してみてください。飲み始めではなく、授乳の後半や終わりかけに噛まれることがほとんどではないでしょうか。
しっかり飲んでいる間、赤ちゃんは舌を乳首の下に伸ばしているので、構造上は噛めません。噛めるのは、飲むのをやめて口の力がゆるんだとき。つまり「もうおなかいっぱい、でも口には何か入っている」という状態で、遊びや確認のスイッチが入るのです。
眠い・退屈・気を引きたい
- 眠くてぐずぐずしているとき
- 鼻がつまって飲みにくいとき
- ママがスマホを見ていて目が合わないとき
こんなときも噛みやすくなります。特に「噛んだらママが大きな声を出した」という経験は、赤ちゃんにとって強烈におもしろい反応です。悪気なく、もう一度やってみたくなってしまうんですね。
授乳中に噛まれたときの対処法
まずは落ち着いて「口を離す」
噛まれた瞬間、反射的に引き抜きたくなりますが、噛まれたまま引っ張るのは避けてください。乳首を傷めてしまいます。
- 赤ちゃんの口角に、そっと指を入れる
- 上下の歯ぐきの間に指をはさんで、力をゆるめさせる
- ゆるんだところで静かに口を離す
慌てず、この手順を覚えておくだけで、痛みも傷もぐっと減ります。
短く低い声で「痛いよ」と伝える
叫んだり、驚いた顔で笑ったりすると、赤ちゃんは「おもしろい反応」として学習してしまいます。おすすめは、低く落ち着いた声で「痛いよ」と一言だけ伝えて、授乳をいったん中断すること。
ポイントは「叱る」ではなく「反応をつまらなくする」ことです。噛む → 授乳がおしまいになる、という流れを何度か繰り返すうちに、赤ちゃんも学んでいきます。
授乳をいったん中断して30秒〜1分あける
中断は罰ではありません。「噛んだら中断」というシンプルな結果を伝えるだけです。抱っこはそのまま、静かに30秒〜1分ほど間を置いて、落ち着いたら再開しましょう。
これを2〜3日、根気よく続けると、多くの赤ちゃんは噛まなくなります。1回で効かなくても大丈夫。学習には繰り返しが必要です。
噛まれる前に授乳を終える
噛まれるタイミングが後半に集中しているなら、噛まれる前に切り上げるのが一番確実です。
- 吸い方がゆっくりになった
- 口の周りに力がなくなってきた
- あたりをきょろきょろ見始めた
この「そろそろ満足サイン」を見つけたら、こちらから終わりにしてしまいましょう。授乳中はできるだけ赤ちゃんの顔を見て、目を合わせておくと、噛む前の予兆に気づきやすくなります。
傷ができてしまったときのケア
噛まれて乳首に傷ができたときは、痛みで授乳がつらくなる前に手を打ちます。
| 状況 | 対処の目安 |
|---|---|
| 赤くなっている・ヒリヒリする | 授乳後に母乳を少し塗って乾かす/保護クリームを使う |
| 切れて出血している | しばらく傷のない側から授乳し、痛む側は搾乳でしのぐ |
| ズキズキ痛む・熱がある・しこりがある | 乳腺炎の可能性。早めに産婦人科・母乳外来へ |
「これくらいで受診していいのかな」とためらう必要はありません。授乳の痛みは我慢するものではなく、相談していいものです。
「噛んでいいもの」を用意するのが一番の近道
禁止ではなく「置き換える」
噛む行動そのものを止めようとすると、赤ちゃんもママも疲れてしまいます。歯ぐきのむずむずは、噛まないと解消しないからです。
だから発想を変えます。噛んじゃダメなものから遠ざけるのではなく、噛んでいいものを渡す。これが一番早くて、お互いにストレスがありません。
授乳前に少しだけ歯固めを噛ませておくと、歯ぐきの不快感がやわらいで授乳中に噛みにくくなる、という声もよく聞きます。
歯固めを選ぶときの3つのポイント
- 素材の安全性 — 食品グレードのシリコンやBPAフリー表記があるものを。毎日口に入れるものなので、ここは妥協しないところです
- 持ちやすさ・落としにくさ — 手にはめる・手首につけるタイプは落下が減り、お出かけ先でも助かります
- 洗いやすさ — つなぎ目が少なく丸洗いできる形だと、衛生的に長く使えます
冷蔵庫で少し冷やせるタイプは、歯ぐきが特に気になる時期に重宝します(凍らせるのは硬くなりすぎるので避けてください)。
楽天で人気の歯固め5つを比較
実際に売れていて、レビュー評価も高い5つを並べてみました。
| 商品名 | 価格 | 評価 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| かみかみチキン 歯固め 手にはめる歯がため シリコン(ケアランド) | 1,300円 | ★4.73(3422件) | 楽天1位。手にはめるタイプで落としにくい。食品グレードシリコン・BPAフリー | レビュー数の多い定番から選びたい/すぐ落として困っている |
| 【保育士が監修】歯固め 赤ちゃん 歯がため(TCC Online Shop 楽天市場店) | 1,000円 | ★4.7(942件) | 楽天ランキング1位。保育士監修。食品衛生法適合・BPAフリー・洗える | 監修つきの安心感が欲しい/1,000円で試したい |
| 歯固め シリコン にわとり 2ヶ月〜(atRise) | 1,000円 | ★4.63(1106件) | にわとりモチーフ。食品衛生法適合・BPAフリー、丸洗いOK | 低月齢から使い始めたい/写真映えするデザインが好み |
| 【Sassy サッシー】カミカミみつばち(Baby ALICE) | 1,200円 | ★4.45(53件) | 元祖歯がための人気商品。冷やせる・音が出る。限定色あり | 冷やして使いたい/знい知育おもちゃも兼ねたい |
| 手首にはめる 歯固め ケース付 にぎにぎアニマル(SMORbi) | 1,200円 | ★4.59(450件) | 手首装着タイプ+ケース付き。歯茎マッサージ、洗える | お出かけが多い/持ち運びの衛生面が気になる |
※価格・評価は執筆時点のものです。最新の情報は各ショップでご確認ください。
タイプ別「どれを選べばいいか」の結論
とにかく失敗したくない人 → かみかみチキン(1,300円・★4.73/3422件) レビュー3422件で★4.73という数字は、この価格帯では圧倒的です。手にはめるタイプなので落下も少なく、最初の1個としていちばん迷いがありません。
授乳中に噛まれて困っている人 → かみかみチキン、または手首にはめるタイプ(SMORbi・1,200円) 授乳前にさっと渡せる=すぐ手の届くところにある、が条件です。手や手首に固定できるタイプは「探す時間」がゼロなので、噛まれる前の一手が打ちやすくなります。
まず1,000円で試したい人 → 保育士監修タイプ(TCC・★4.7/942件)、またはにわとり(atRise・★4.63/1106件) どちらも1,000円で評価4.6以上。気に入るかわからない段階のお試しに向いています。にわとりは対象が2ヶ月〜なので、歯が生える前から握る練習にも使えます。
歯ぐきが特にむずむずしていそうな時期 → Sassy カミカミみつばち(1,200円) 冷やせるのが強みです。音も出るので、機嫌が悪いときの気分転換にもなります。夏の終わりのこの時期、少し冷やしてあげると受け入れがよくなる子もいます。
お出かけ・帰省が多い人 → 手首にはめる歯固め ケース付(SMORbi・1,200円) ケースが付いているので、外で落としたあとの扱いに困りません。ベビーカーや車移動が多いご家庭に向いています。
使うときに気をつけたいこと
- 毎回、ヒビ・欠け・べたつきがないか確認する(劣化したシリコンは口に入れません)
- ひも付きのものを首や手首に長く巻きつけたままにしない
- 使用後は洗って乾かす。煮沸・食洗機の可否は商品表示に従う
- 噛ませるときは目の届く範囲で
「噛む」と一緒に始めたい歯のケア
歯が生えたら、噛む対策と並行して歯みがきのスタートです。とはいえ最初から本格的にやる必要はありません。
- ガーゼや綿棒で、生えた歯をそっと拭く
- 慣れてきたら乳児用の小さな歯ブラシを口に入れてみる
- まずは「口の中に何かが入るのが平気」になれば十分
歯固めを口に入れることに慣れている子は、歯ブラシも受け入れやすい傾向があります。噛む時期は、実は歯みがきデビューの下準備にもなっているのです。
いつまで続く?——期間の目安
噛む行動は、歯が生えそろってくる過程で自然に落ち着いていきます。
| 時期 | 様子の目安 |
|---|---|
| 生後6〜8ヶ月 | 下の前歯が生え始め、噛む・授乳中に噛むが増える |
| 生後9〜12ヶ月 | 上の前歯も生え、噛む力が強まる。学習も進み減り始める |
| 1歳〜1歳半 | 言葉やしぐさで伝えられるようになり、噛む頻度が落ち着く |
もちろん個人差は大きく、この表より早い子も遅い子もいます。「まだ噛んでいる」と焦る必要はありません。
ただし、次のようなときは一度相談してみてください。
- 乳首の傷が治らない/痛みで授乳が続けられない
- 発熱・強いしこり・赤みがある(乳腺炎の疑い)
- 家族やお友だちを繰り返し強く噛む(1歳半以降で気になる場合)
噛まれても、あなたは何も間違っていません
授乳中に噛まれると、痛みだけでなく「拒否された気がする」という気持ちがついてきます。がんばって飲ませているのに、なんで——そう思うのは当然です。
でも噛むのは、あなたへの拒絶ではありません。歯が生えるという大きな成長のただ中で、赤ちゃんが自分の体をなんとかしようとしているサインです。
やることは、たった2つ。噛まれたら落ち着いて口を離すこと。そして、噛んでいいものを手の届くところに置いておくこと。
1,000円ちょっとのシリコンひとつで、授乳の時間が痛くない時間に戻ることがあります。痛みを我慢しながら続ける必要は、どこにもありません。
今日の授乳が、少しでもやさしい時間になりますように。
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