0歳後半(7〜11ヶ月)

赤ちゃんの秋の肌ケア|夏から切り替える保湿とスキンケアの見直し方

※本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。 「夏のあいだはあせも対策でさっぱり系を使っていたけれど、最近なんだかほっぺがガサガサしてきた気がする」

8月の後半から9月にかけて、そんな声がぐっと増えます。まだ日中は暑いのに、赤ちゃんの肌だけが先に季節を感じ取っているような、不思議な時期。ママとしては「もう保湿を増やすべき?」「でもまだ汗をかくのに、しっとり系にしたら逆にあせもになるんじゃ?」と迷ってしまいますよね。

この記事では、夏から秋へ移る時期に赤ちゃんの肌がゆらぐ理由と、あわてず切り替えていくためのステップをまとめました。「今日からできること」を1つ持ち帰っていただけたらうれしいです。

なぜ8月後半〜9月に赤ちゃんの肌はゆらぐの?

気温は高いのに、空気は乾き始めている

秋の入り口は、気温と湿度のカーブがずれます。日中の暑さはまだ夏なのに、朝晩の空気はすでに乾き始めている。赤ちゃんの肌はこの「ちぐはぐな環境」にいちばん弱いのです。

赤ちゃんの皮膚は大人の半分ほどの薄さしかなく、水分を抱えこむ力も未熟です。だから同じ湿度の変化でも、大人が「ちょっと乾くかな」と感じるくらいで、赤ちゃんは「カサカサしてかゆい」まで一気に進んでしまいます。

夏に肌のバリアが少し疲れている

さらにこの時期は、肌がすでに夏のダメージを抱えています。

  • 汗を何度も流し、その都度シャワーで洗い流してきた
  • 汗そのものの刺激で、皮膚がうっすら炎症を起こしていた
  • 紫外線や虫よけ剤、日焼け止めなど、いつもより多くのものが肌にのっていた
  • エアコンの効いた部屋と外を往復して、汗と乾燥をくり返した

夏を一生懸命乗り切った肌は、9月にはすこし「バリア機能がお疲れ」の状態。そこに乾燥が乗ると、あせもが治りきる前に乾燥性の湿疹が始まる、という二段構えになりがちです。

「あせもだと思っていたら乾燥だった」が起きやすい

夏のあいだ「あせもかな」と思って通気やシャワーで対応していたブツブツが、実は乾燥に切り替わっていた——これがこの時期のいちばん多いすれ違いです。

ざっくりした見分け方を表にしました。

あせも(汗による)秋の乾燥による荒れ
よく出る場所首・わきの下・ひざ裏・おむつ周り・背中ほお・口まわり・すね・ひじ・おなか
見た目赤い小さなブツブツ、透明な水ぶくれ全体的にざらつく、粉をふく、赤みが面で広がる
出るタイミング汗をかいた直後、寝汗のあと入浴後・朝起きたとき・エアコンの部屋
悪化する条件蒸れ、重ね着、汗の放置洗いすぎ、保湿不足、空気の乾き
対応の方向汗を流す・通気を良くする洗いすぎを減らす・保湿を足す

対応の方向が真逆なので、見立てを間違えると「がんばっているのに良くならない」になってしまいます。8月後半以降、シャワーを増やしても良くならないときは、乾燥側を疑ってみてください。

秋に向けたスキンケア切り替えの5ステップ

ステップ1|保湿剤のテクスチャーを一段だけ重くする

夏に使っていたローションやジェルから、いきなり真冬用の重いバームに飛ぶ必要はありません。「一段だけ」が合言葉です。

テクスチャー使いやすい時期特徴
ローション(化粧水状)真夏さらっとして広げやすいが、保湿力は弱め
乳液・ミルク夏の終わり〜秋の入り口べたつかず水分と油分のバランスが良い
クリーム秋〜冬油分が多く、水分を逃がしにくい
バーム・ワセリン真冬、部分ケアふたをする力が強い。頬や口まわりの重ね塗り向き

8月後半なら、ローションから乳液へ。9月半ばを過ぎて朝晩が涼しくなったら、乳液からクリームへ。この二段構えがゆるやかで失敗しにくいです。

まだ汗をかく日は「顔と手足はクリーム、背中や首まわりは乳液」のように、部位で使い分けてもかまいません。全身を同じもので統一しなくていい、と思うと気がラクになります。

ステップ2|量を「ケチらない」に切り替える

保湿でいちばん多い落とし穴は、種類ではなく量です。塗った直後に肌がしっとりして、ティッシュが軽くくっつくくらいが目安と言われます。「伸びが良いから少量で足りる」と感じるときは、たいてい足りていません。

  • 顔だけで、大人の人差し指の先ひと関節ぶんくらい
  • からだは、片腕・片脚それぞれで同じくらいの量
  • 塗り広げるときはこすらず、手のひらでそっと押さえるように
  • しわの内側(首のくびれ、ひざ裏、ひじの内側)は伸ばして塗る

そして回数。夏は朝晩2回で足りていた子も、乾燥期は「お風呂上がり+朝の着替え+気づいたとき」の3回に増やすと、ぐっと安定します。

ステップ3|お風呂を「洗う場」から「うるおす場」に

秋の肌荒れの引き金は、意外にもお風呂です。夏のあいだは汗を落とすためにしっかり洗っていたのが、そのままだと洗いすぎになります。

見直したいポイントはこの4つです。

  • お湯の温度を38〜39度に:40度を超えると必要な皮脂まで奪われます
  • 石けんは1日1回に:日中の汗はシャワーやぬるま湯だけで流す日をつくる
  • こすらない:泡を手にとって、なでるように洗う。ガーゼでゴシゴシは卒業
  • 上がったら5分以内に保湿:タオルで押さえるように水気をとったら、着替えの前に塗る

「湯上がりに保湿するまでの導線」を先に整えておくと続きます。着替えとおむつと保湿剤を、脱衣所の同じ場所にセットしておくだけでも、バタバタが減ります。

ステップ4|部屋の湿度を意識し始める

まだエアコンを使う時期ですが、冷房も除湿も部屋の空気を乾かします。とくに寝室の湿度は、朝の肌の状態に直結します。

  • 目安は湿度50〜60%
  • 温度計つきの湿度計をリビングと寝室に1つずつ置く
  • エアコンの風が赤ちゃんに直接あたらないよう向きを調整する
  • 乾く日は、洗濯物の室内干しや濡れタオルを1枚吊るだけでも変わる

加湿器を本格的に出すのは10月以降でも間に合いますが、「今の家の湿度が何%か知っている」状態にしておくと、切り替えの判断がぐっと早くなります。

ステップ5|服と寝具も夏物から一段変える

肌に24時間ふれているのは、実は保湿剤より衣類です。

  • 汗を吸う綿・ガーゼ素材を引き続き基本にする
  • 洗剤の残りが刺激になることがあるので、すすぎを1回増やす
  • 柔軟剤の香りが強いものは、荒れているあいだは休ませる
  • 朝晩の冷えには、掛けものを足すのではなく肌着を長袖に変えるほうが調整しやすい
  • タオルケットは、洗いすぎて硬くなったものより、やわらかいものを

夏に使い込んだタオルやガーゼは繊維が硬くなっていることがあります。ざらつく肌には、その硬さも刺激になります。

部位別に見る、この時期のケアのコツ

ほお・口まわり

いちばん最初に荒れるのがここです。よだれ、食べこぼし、拭き取りの摩擦が重なるうえに、外気にさらされる場所でもあります。

離乳食が始まっている子は、食事の前に保湿剤やワセリンをうすく塗って「よだれや食べ物が直接肌につかない壁」をつくると、拭き取りのダメージがかなり減ります。拭くときは濡れたガーゼで押さえるようにして、乾いたティッシュでこするのは避けましょう。

首のくびれ

夏はあせもの定番スポットでしたが、秋は乾燥でざらつきます。くびれを指で軽く伸ばして、内側までしっかり塗ってください。塗ったあとは、しわを戻す前に少し乾かすと、こもりにくくなります。

すね・ひざ下

服にこすれることが多く、皮脂も少ないので粉をふきやすい場所です。夏に短パンで過ごしていた子は、9月に入って長ズボンになると生地の摩擦で荒れることも。長ズボンデビューの時期は、朝の保湿を意識してみてください。

おしり・おむつ周り

汗が減る一方で、乾燥とおむつの摩擦がぶつかる場所です。おしりふきのアルコール・香料の有無を見直し、拭いたあとに保湿剤やワセリンでうすく守る「拭いたら塗る」の習慣が効きます。

こんなときは自己ケアをやめて受診を

保湿は「あくまで健康な肌をまもる手段」です。すでに炎症が起きているときは、保湿だけでは追いつきません。以下は小児科・皮膚科に相談したいサインです。

  • 赤みが2週間以上続く、または広がっている
  • かゆがってかきむしる、かき壊して血がにじむ、じゅくじゅくしている
  • 夜、かゆみで何度も起きる/寝つけない
  • 黄色いかさぶたができている、においがある(感染のサイン)
  • 保湿を増やして1週間たっても、まったく変化がない
  • 体重の増えが悪い、機嫌が続けて悪い

「これくらいで病院に行っていいのかな」と迷う気持ち、とてもよくわかります。でも赤ちゃんの肌荒れは、早めに炎症を抑えてから保湿で守るほうが、結果として塗る期間も短くなります。市販薬で様子を見る前に、まず診てもらうほうが遠回りになりません。

なお、保湿剤の中には保険適用で処方してもらえるものもあります。受診したときに「毎日たっぷり使いたい」と伝えてみると、量の相談にも乗ってもらえます。

買い足す前に確認したい、保湿剤の選び方

新しいものを買う前に、今あるものが使えるかを一度見てください。

  • 開封から半年以上たっているものは、そのまま顔に使わない
  • 夏に使っていたものが「乳液」なら、秋の入り口はそれで足りる場合も多い
  • 日焼け止め兼用のものは、保湿力が足りないことがある

買い足すときのチェックポイントはこの4つです。

見るところ目安
対象年齢「新生児から」「baby」表記があるもの
添加物香料・着色料・アルコールが少ないもの
容器ポンプかチューブ。片手で出せると続けやすい
内容量たっぷり使う前提で、大容量を1つ選ぶ

「良さそうなものを少しずつ何種類も」より、「合うものを1つ、惜しみなく」のほうが肌は落ち着きます。合わないものに出会う確率も下がりますし、何が効いたのか分かりやすくなります。

新しいものを試すときは、太ももの内側など目立たない場所に少量塗って、1〜2日様子を見てから全身に広げると安心です。

この時期のスケジュール目安

時期やること
8月後半あせもと乾燥のどちらか見極める。保湿剤をローション→乳液へ
9月上旬お風呂の温度と石けんの回数を見直す。湿度計を置く
9月下旬乳液→クリームへ。長袖・長ズボンの摩擦に注意
10月以降加湿器を出す。1日3回の保湿を習慣化

先まわりして全部やろうとしなくて大丈夫です。「今週は保湿の量を増やす」「来週はお風呂の温度を下げる」——1つずつでも、肌はちゃんと応えてくれます。

おわりに

夏を越えた赤ちゃんの肌がゆらぐのは、ママのケアが足りなかったからではありません。暑い季節を毎日お世話しながら乗り切った、その延長線上にある、ごく自然な季節の変わり目の出来事です。

やることをまとめると、たった3つです。

  1. 保湿剤を一段しっとりへ、量はケチらず
  2. お風呂はぬるめ・洗いすぎない・上がって5分以内に塗る
  3. 赤みやかゆみが強いときは迷わず受診

秋は外に出るのが気持ちいい季節です。肌の調子が整うと、赤ちゃんもごきげんでお散歩に出られます。今日のお風呂上がりから、いつもよりほんの少し多めに塗ってみてくださいね。

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