妊娠中の不眠・寝つき改善法|安眠できる体勢と対策まとめ
妊娠中期(16〜27週)

妊娠中の不眠・寝つき改善法|安眠できる体勢と対策まとめ

専門家監修
福田恵美
助産師・睡眠アドバイザー

産院での助産師経験18年。妊娠中の睡眠問題に特化したサポートを行い、マタニティ睡眠改善プログラムを開発。

「お腹が大きくなって眠れない」「夜中に何度も目が覚める」——妊娠中の不眠は多くのママが経験します。しかし睡眠不足は妊娠中の疲れを蓄積させ、気分の落ち込みや体調不良につながります。この記事では妊娠中の睡眠問題の原因と、自宅でできる改善法を詳しく解説します。

妊娠中に眠れない主な原因

妊娠初期(1〜4ヶ月)の不眠原因

ホルモンの変化(プロゲステロンの増加)

妊娠初期はプロゲステロン(黄体ホルモン)が急増します。昼間に眠気が強くなる一方で、夜は逆に眠れないという逆転現象が起きやすくなります。

つわりによる不快感

気持ちが悪くて眠れない・夜中に嘔吐で目が覚めるケースも多いです。

頻尿

子宮が膀胱を圧迫し始める時期で、夜中にトイレに行く回数が増えます。

妊娠中期(5〜7ヶ月)の不眠原因

足のこむら返り・むくみ

お腹が大きくなるにつれ、足への血液循環が悪化してこむら返りが起きやすくなります。

胎動が活発になる

赤ちゃんが活発に動く時間帯は寝ていても目が覚めます。

妊娠後期(8〜10ヶ月)の不眠原因

お腹が大きくて寝返りが打てない

体の重さとお腹のサイズにより、寝姿勢に大きな制限ができます。

胸やけ・逆流性食道炎

子宮が胃を押し上げることで胸やけが起きやすくなります。

出産への不安・緊張

出産が近づくにつれ、精神的な緊張から眠れないことも。

👩
りえママ 妊娠32週

後期に入ってからお腹が大きすぎて仰向けも横向きも苦しくなり、毎晩30分以上眠れない時間が続きました。シムス体位を知ってから少し楽に眠れるようになりました。

妊娠中の正しい寝姿勢

仰向け(仰臥位)について

妊娠20週以降、長時間の仰向け寝は推奨されていません。大きな子宮が下大静脈(心臓に戻る太い血管)を圧迫し、血圧低下・気分不良を引き起こす「仰臥位低血圧症候群」のリスクがあります。

おすすめはシムス体位(左向き寝)

シムス体位は左向きに寝て、上の脚を軽く前に出してクッションで支える寝姿勢です。

シムス体位のメリット

  • 下大静脈への圧迫を最小化する
  • 腎臓への血流が改善される
  • お腹が楽になる

シムス体位のやり方

  1. 左を下にして横向きに寝る
  2. 右膝を曲げて前に出す
  3. 右膝の下にクッションや抱き枕をはさむ
  4. 背中にもクッションを置いて安定させる

眠れない時の改善策

環境面の改善

室温・湿度を整える 妊婦は体温が高くなりやすいです。室温26〜28度・湿度50〜60%が快適な睡眠環境の目安です。

遮光カーテンを活用する 早朝に光で目が覚める場合は遮光カーテンが有効です。

マタニティ抱き枕を使う お腹・背中・膝の間をサポートするマタニティ専用抱き枕は、シムス体位を維持しやすく、多くのママに支持されています。

就寝前のリラックス法

38〜40度のぬるめの入浴

熱すぎるお湯は体を過度に興奮させ逆効果です。ぬるめのお湯で15〜20分の入浴が副交感神経を優位にします。

腹式呼吸・深呼吸

4秒かけて鼻から吸い、8秒かけて口からゆっくり吐くを繰り返します。自律神経を整え眠りに入りやすくします。

ストレッチ・マタニティヨガ

寝る前の軽いストレッチで体の緊張をほぐします。特に足のふくらはぎ・股関節周りのストレッチがこむら返り予防になります。

スマホ・タブレットを就寝1時間前にやめる

ブルーライトはメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を妨げます。

飲み物・食事の工夫

  • ハーブティー(カモミール・リンデンフラワー)は鎮静効果がある
  • 就寝2時間前以降の食事は避ける(胸やけ予防)
  • 就寝前の水分は控えめに(夜中の頻尿対策)

抱き枕 マタニティ 授乳枕 洗えるカバー付き

¥4,980

妊娠中から産後の授乳まで使えるマタニティ抱き枕。C字型でお腹・背中・膝をしっかりサポート。カバーは取り外して洗濯機で洗えます。

C字型でお腹をしっかり支える産後の授乳枕としても使えるカバー洗濯機対応体型に合わせて調整可能

※価格は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

こむら返りが起きた時の対処法

妊娠後期に多いこむら返りへの対処法です。

  1. 足の指を体の方向に向けて(背屈)、ふくらはぎを伸ばす
  2. 痛みが和らいでから軽くさする
  3. 温めると血流が戻り回復が早まる

予防法:マグネシウムが不足するとこむら返りが起きやすくなります。ナッツ・豆類・海藻・緑黄色野菜を意識して摂りましょう。

眠れなくて当然という気持ちも大切

妊娠中の不眠は「身体の変化に適応しようとしている証拠」でもあります。「眠れないといけない」と焦るほど余計に眠れなくなります。横になって体を休めるだけでも休息になると思って、リラックスすることを最優先にしましょう。

よくある質問

Q 妊娠中に睡眠薬を飲んでもいいですか?
A 妊娠中の薬の服用は必ず産婦人科医に相談してください。市販の睡眠改善薬も含め、自己判断での服用は避けましょう。ハーブティーや生活習慣の改善から試してみてください。
Q 仰向けで寝てしまっていました。赤ちゃんへの影響は?
A 目が覚めた時に仰向けだったとしても、一時的なものなら通常は問題ありません。意識して左向きに戻すようにしましょう。気分が悪くなったら体勢を変えるサインとして受け取ってください。
Q 昼間に眠気が強いです。昼寝していいですか?
A 妊娠中の昼寝はOKです。ただし30分以内にとどめると夜の睡眠への影響が少なくなります。長時間の昼寝は夜の不眠を悪化させることがあります。

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